先週の金曜日に先輩が口にしていたことを思い出す。
『1人でも多くの人に、自分達が作った服で楽しんでもらいたい』
『お客さんにも服の魅力が伝わって、素敵なショーになると思うから』
助言を聞いて、改めて彼のファッションショーにかける思いの強さを感じた。
早速家に帰ったら、クローゼットから服を引っ張り出して研究してみよう。
────
──
30分後。質疑応答を含めた全ての説明が終了した。
「部長さーん! 服持ってきましたよー!」
「私も持ってきましたっ!」
モデル役の生徒が次々と被服室を後にする中、私と兄は部室に残り、持ってきた大量の服を手芸部に渡す。
私は自分の服と両親の服を一緒にトートバッグに入れて持参した。
対して兄は……。
「よっこらせっと。とりあえず今日は、長袖のTシャツを持ってきました! 明日は半袖を持ってきますね!」
「うわ! こんなにたくさん⁉ ありがとう~!」
机の上にドサッとリュックサックを置き、中から大量のTシャツを出した。
無地の物からプリントが施された物まである。
明日も持ってくるって……一体どんだけ服持ってるんだ。
『1人でも多くの人に、自分達が作った服で楽しんでもらいたい』
『お客さんにも服の魅力が伝わって、素敵なショーになると思うから』
助言を聞いて、改めて彼のファッションショーにかける思いの強さを感じた。
早速家に帰ったら、クローゼットから服を引っ張り出して研究してみよう。
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30分後。質疑応答を含めた全ての説明が終了した。
「部長さーん! 服持ってきましたよー!」
「私も持ってきましたっ!」
モデル役の生徒が次々と被服室を後にする中、私と兄は部室に残り、持ってきた大量の服を手芸部に渡す。
私は自分の服と両親の服を一緒にトートバッグに入れて持参した。
対して兄は……。
「よっこらせっと。とりあえず今日は、長袖のTシャツを持ってきました! 明日は半袖を持ってきますね!」
「うわ! こんなにたくさん⁉ ありがとう~!」
机の上にドサッとリュックサックを置き、中から大量のTシャツを出した。
無地の物からプリントが施された物まである。
明日も持ってくるって……一体どんだけ服持ってるんだ。



