「質問ではないんですけど、文化祭まで、僕達モデルに何かやっておいてほしいことはありますか?
体調管理やケガに気をつけるのは大前提として……」
真剣な表情で話し出した須川くん。
おぉ……意識が高い。
須川くんの言う通り、服を作る手芸部の人達に比べて、モデルさん達は歩く練習くらいしかすることがない。ここは聞いておきたい。
「そうだねぇ、元気に過ごしてもらえれば充分だけど……西尾くん、何かある?」
「ええっ、僕ですか⁉」
部長に話を振られた西尾先輩。
なぜ彼に振ったんだろうと一瞬思ったのだけど。
「私が言うよりも、スカウトした本人から言ったほうが説得力増すと思うしさ」
「えーっと、そうですね……。さっき部長が言った通り、病気やケガなく元気に過ごしてくれたらいいんですけど……」
実は、他のモデルさん達も、私や須川くんと同様に直々にお願いされたらしい。
つまり、ショーに出るモデルさん達を1人で集めたということ。
彼に助言を頼むのも無理はない。
黒板の前に立つ部長の隣に移動した西尾先輩の声に耳を傾ける。
体調管理やケガに気をつけるのは大前提として……」
真剣な表情で話し出した須川くん。
おぉ……意識が高い。
須川くんの言う通り、服を作る手芸部の人達に比べて、モデルさん達は歩く練習くらいしかすることがない。ここは聞いておきたい。
「そうだねぇ、元気に過ごしてもらえれば充分だけど……西尾くん、何かある?」
「ええっ、僕ですか⁉」
部長に話を振られた西尾先輩。
なぜ彼に振ったんだろうと一瞬思ったのだけど。
「私が言うよりも、スカウトした本人から言ったほうが説得力増すと思うしさ」
「えーっと、そうですね……。さっき部長が言った通り、病気やケガなく元気に過ごしてくれたらいいんですけど……」
実は、他のモデルさん達も、私や須川くんと同様に直々にお願いされたらしい。
つまり、ショーに出るモデルさん達を1人で集めたということ。
彼に助言を頼むのも無理はない。
黒板の前に立つ部長の隣に移動した西尾先輩の声に耳を傾ける。



