ふと須川くんを見ると、すっかり仲良くなったのか、周りに猫達が集まっている。
……これが経験の差か。
猫の写真を撮ってソファーに座ると、近くにいた猫達が鳴きながら近寄ってきた。
可愛い〜。目がまん丸だぁ。
すると、大きめの猫が膝の上に乗っかってきた。
おぉ……君は結構重いね。
このフサフサの猫は確か、メ……メークインみたいな名前だった気が……。
「にゃあ」
「あっ、こんにちは。おやつ食べる?」
膝の上に乗っているフサフサの猫におやつをあげる。
「にゃー」
「にゃあ」
おやつの匂いを嗅ぎつけた猫達が、どんどん私の周りに集まってきた。
「ちょっと待ってね」と声をかけるも……。
「にゃあ!」
「にゃーっ!」
残っているおやつを全部あげたら、食べ損ねた猫達が膝の上でケンカを始めてしまった。
「ごめんね! ケンカしないでー!」
「清水さん、大丈夫⁉」
須川くんに助けを求め、ケンカは収束。
猫達は膝の上から走り去っていった。



