褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

「あの……兄から、元カノさん達と別れてから1度も会ってないと聞いたんですけど……。今どうしてるのかなって、気になりますか?」

「えっ……」



あ……ちょっと踏み込みすぎたかな……。



「そうだね。別れの挨拶もできずに疎遠になってしまった子もいたから、今も時々気になるよ。学校に通えているのかなとか、友達と遊べているのかなとか。傷が癒えて、元気に過ごしてくれてたらいいなって思うよ」



すると、ベンチに座っている私達の間にふわっと柔らかい風が吹いた。

揺れる髪の毛と切ない表情が相まって、なんだかすごく綺麗……。



「……あっ、あの、先輩は無事だったんですか? 標的にはされませんでしたか?」



ハッと我に返り、再び質問を投げかけた。


今考えたら、そんな荒れた環境でアイドル呼ばわりされていたのなら、校内で注目を集めていたはず。


それに加え、母親は元芸能人。

人付き合いが上手いとはいえ、周りの生徒から嫉妬されることもあったのではないだろうか。



「その……先輩って昔から優秀だったと聞いたので。嫉妬されなかったのかなと思いまして」

「あぁ、大丈夫。何もされてないよ。むしろ、問題児はほとんどが女子で、男子は多分いなかったと思う。というか、聞いたことがない」