褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

手に汗握っていると。



「清水さん、本当にごめんなさい」



草山先輩は、座っている私の目の前で深々と頭を下げてきた。

その異様な光景に、中庭を通る生徒達がチラチラと私達を見ている。



「ケガさせてごめんなさい。それと、酷いこと言ってごめんなさい」

「もう大丈夫ですから! 顔上げてください! そこまでケガは酷くないので……ショーには出られるので安心してください」



顔が見えると、目の奥には以前のような敵意はなく、後悔や不安が見えた。

上辺だけの謝罪ではなさそうだ。



「私、羨ましかったの。顔もスタイルも性格も良くて、器用で絵も上手い上にセンスもあって。私にないものを全部持ってるから」

「っ……」



隣に腰かけると、彼女は私に対して抱えていた気持ちを吐き出し始めた。


そんな。引っ込み思案の私からしたら、いつも落ち着いていて堂々としている先輩が羨ましいよ。

感情も自分ほどわかりやすく顔に出ないし。



「それに比べて私は汚れてる。そりゃあ清水さんを好きになるのも当然よね」

「えっ……?」



頭の中にハテナマークがポコポコと浮かぶ。

どういうこと? 嫉妬してたから心が汚れてるとか?

あと、好きになるのも当然って……?