「えっ! 才木さんいじめられてたの⁉」
「うん。私、見た目と性格に差があるから、よく『チビのくせに生意気だよね』って陰口言われてて。で、とうとうクラスメイト達に集団で責められちゃったんだ」
思い出した。
言い争いがあった後、『もう可南子ちゃんと話さないほうがいいよ』ってクラスメイト達に言われたんだ。
当時から既に可南子とは仲良しだったから、『なんでそんなこと言うんだろう?』って不思議だったんだよね。
そっか……あれは口論してたんじゃなくて、いじめてたのか……。
「実玖がその頃から見た目を気にしてたのは薄々気づいてた。だから、私と一緒にいると、余計にコンプレックスが目立って、嫌な気持ちになるんじゃないかって心配だったの。でも……実玖は何も言わずにそばにいてくれたんだよ」
そんな……助けたつもりなんてないよ。いつも通り接してただけだよ。
「ごめん、助けたことはあまり覚えてない。可南子は他の子よりも居心地がいいというか、一緒にいて安心するんだよね」
多分、他の子と違って、容姿をいじってこなかったからだと思う。
今思えば、可南子とはお互いの見た目について1度も話したことがない。
「……そういうところだよ」
「へ?」
「清水さんかっこいい……」
「か、かっこいい……⁉」
「うん。私、見た目と性格に差があるから、よく『チビのくせに生意気だよね』って陰口言われてて。で、とうとうクラスメイト達に集団で責められちゃったんだ」
思い出した。
言い争いがあった後、『もう可南子ちゃんと話さないほうがいいよ』ってクラスメイト達に言われたんだ。
当時から既に可南子とは仲良しだったから、『なんでそんなこと言うんだろう?』って不思議だったんだよね。
そっか……あれは口論してたんじゃなくて、いじめてたのか……。
「実玖がその頃から見た目を気にしてたのは薄々気づいてた。だから、私と一緒にいると、余計にコンプレックスが目立って、嫌な気持ちになるんじゃないかって心配だったの。でも……実玖は何も言わずにそばにいてくれたんだよ」
そんな……助けたつもりなんてないよ。いつも通り接してただけだよ。
「ごめん、助けたことはあまり覚えてない。可南子は他の子よりも居心地がいいというか、一緒にいて安心するんだよね」
多分、他の子と違って、容姿をいじってこなかったからだと思う。
今思えば、可南子とはお互いの見た目について1度も話したことがない。
「……そういうところだよ」
「へ?」
「清水さんかっこいい……」
「か、かっこいい……⁉」



