褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

「大丈夫だと思います。雪塚先輩、兄の好きなタイプに当てはまってるので」



包み込んでくれるような女神級の優しさに、同性の自分でも胸キュンする、破壊力抜群の笑顔。

当てはまっているというより、もはや雪塚先輩そのものだから、きっと大丈夫。



「ええ~? 当てはまってる?」

「はい! 先輩、女神級に優しいですもん! 笑顔もキュン死にさせるくらいの威力ありますし!」

「あ、ありがとう……」



そう! その顔!
満面の笑みも素敵だけど、照れたように笑う顔も最高なんだよね。

無事に結ばれるといいな。



被服室に戻った私達。

制服に着替えようとしたのだけど、準備室で他の生徒が衣装合わせ中だったので、空くまで待つことに。

椅子を倒さないようにそっと座る。


教室にはドレス姿の生徒がチラホラ。
赤、オレンジ、青……どれも綺麗。



「実玖ちゃん、お疲れ様。ちょっとこれ被ってみて」

「あっ、はいっ」



ドレスに見惚れていると、西尾先輩に花冠を渡された。

わぁ……可愛い。ドレスについてる花とお揃いだぁ。



「どうですか?」



花冠を頭に被ってみた。
けれど……西尾先輩は目を丸くしたまま固まっている。


あ、あれ? 予想と違った?
それか、似合ってないとか……⁉