褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

「……うん。あぁ恥ずかしい! 初めて人に言っちゃった! 誰にも言わないでね?」

「は、はいっ」



まさか両想いだったなんて……! おめでとうございます!

と、祝いたいところだけど、ここは我慢だ。



「あの、どうして兄を……先輩の好きなタイプとは正反対な気がします」



雪塚先輩の好きなタイプは、誠実で一緒にいて落ち着く人。

嘘はつかないけど、口調がキツくて騒がしい性格のお兄ちゃんとは全く共通点がない。


すると、先輩はクスッと笑って。



「実玖ちゃんからしたら全然違うかもしれないけど、私には一緒にいると不思議と落ち着くんだよね。例えるなら……お日様みたいな感じ」



お日様……夏至生まれだけに。

雪塚先輩には、お兄ちゃんがポカポカの暖かい太陽って感じなのか。


まぁ、なんだかんだ優しい時もあるけど……私には、真夏のギラギラな太陽のイメージが強いかも。



「告白は、するんですか?」

「んー……気持ちは伝えたいけど、もしそれで関係が気まずくなったらって考えたら怖くて。でも、卒業するまでには伝えたいな」



前を向いたまま思いをこぼした雪塚先輩。

大丈夫です。お兄ちゃんも同じ気持ちですから。

そう励ましたい気持ちをグッと呑み込み、美しい横顔に声をかける。