褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

罪悪感に襲われていると、雪塚先輩が私のドレスの裾を持ち上げ始めた。



「西尾くん、実玖ちゃんは私に任せて、花冠作って。まだ完成してないんだよね?」

「う、うん……」



早口で言いくるめる雪塚先輩に、西尾先輩は若干気圧され気味。

なぜだろう、口調と笑顔に圧力を感じる。

やっぱり何かあったのかな……?







「いいよ~! その調子~!」



先輩にフォームを確認してもらいながら廊下を歩いていく。

最初はぎこちなかったヒールの音も、一定のリズムを刻むように。


なんとなくだけど、感覚掴んできたかも。



数往復し、階段に座って休憩。

ドレスだから、座るのにも一苦労。
手伝ってもらい、なんとか腰を下ろした。



「先輩、なんか今日いつもよりテンションが高い気が……何かあったんですか?」

「あー……うん」



ウフフフとニヤつき始めた。

この反応は確実に何かあったな。
こんなにデレデレしてる姿、初めて見たかも。



「実はね……ドレスショーで、景斗くんと一緒に歩くことになったんだ」


ええっ⁉ お兄ちゃんと一緒に⁉
だから照れて…………え、まさか。



「もしかして、兄のことが好きなんですか……?」