褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

──放課後。

今日は月曜日で練習は休みだけど、衣装が完成したとのことで、試着しに被服室へ。


事前に聞いた話では、私はリメイクした服とドレスを着る予定らしい。

「完成するまでのお楽しみ」って言われてたから、ちょっぴりドキドキ。



高鳴る胸を落ち着かせて被服室に入ると、ちょうど雪塚先輩が衣装合わせをしていた。


彼女が着ているのは、袖が透け素材のトップスに膝丈のタイトスカート。

上下共に白に近い色なため、細さがいい感じにカバーされている。



「先輩こんにちは! その服すごく似合ってます!」

「あ、実玖ちゃん! ありがとう」



照れ笑いする彼女の胸元をよく見ると、ハートの形が。


これ、図書室で先輩と話し合ったやつ……。

元はくり抜いたデザインだったけど、袖みたいに透けさせたデザインにしたみたい。


この服にタイトスカートって、結構セクシーな気がする。

今日の衣装合わせは女子だけだから、お兄ちゃんはいないけど……見たら何て言うだろう。


「なんて服を雪塚さんに着せたんだ!」って顔真っ赤にして怒るか。

それか、目のやり場に困って目を合わせられなくなりそう。