◇
「え⁉ 私が来るって話してないの⁉」
「はい……一応父には伝えています!」
昼食を食べ終えて帰宅し、駐車場に自転車を停めた。
今日雪塚先輩が家に来ることは兄には内緒にしている。
今朝話そうとしたんだけど、「お兄ちゃんも私に何も言わずに西尾先輩を家に呼んでるしな~」と思って。結局言わなかった。
「おっ、おかえり」
「あ、ただいま」
家の鍵を出していると、タイミング良く玄関のドアが開いて父が出てきた。
「はじめまして、雪塚 葵です。実玖ちゃんとは同じ美術部に入っています」
「あぁいえ、こちらこそ。実玖の父です」
笑顔で挨拶するお父さん。だけど、なんとなく表情が固い。
……これは先輩が遊びに来ること忘れてたな。
「あら、こんにちは! 実玖の母です!」
すると、今度はエコバッグを持った母が出てきた。
先輩を気に入ったのか、口角がこれでもかってくらい上がっている。
親子共々、どうしてこんなに反応がわかりやすいんだろう。なんか恥ずかしくなってきた。
「景斗のお友達なの⁉ 実はちょうど今、東馬くんが遊びに来てるのよ〜!」
「ええっ⁉」
「え⁉ 私が来るって話してないの⁉」
「はい……一応父には伝えています!」
昼食を食べ終えて帰宅し、駐車場に自転車を停めた。
今日雪塚先輩が家に来ることは兄には内緒にしている。
今朝話そうとしたんだけど、「お兄ちゃんも私に何も言わずに西尾先輩を家に呼んでるしな~」と思って。結局言わなかった。
「おっ、おかえり」
「あ、ただいま」
家の鍵を出していると、タイミング良く玄関のドアが開いて父が出てきた。
「はじめまして、雪塚 葵です。実玖ちゃんとは同じ美術部に入っています」
「あぁいえ、こちらこそ。実玖の父です」
笑顔で挨拶するお父さん。だけど、なんとなく表情が固い。
……これは先輩が遊びに来ること忘れてたな。
「あら、こんにちは! 実玖の母です!」
すると、今度はエコバッグを持った母が出てきた。
先輩を気に入ったのか、口角がこれでもかってくらい上がっている。
親子共々、どうしてこんなに反応がわかりやすいんだろう。なんか恥ずかしくなってきた。
「景斗のお友達なの⁉ 実はちょうど今、東馬くんが遊びに来てるのよ〜!」
「ええっ⁉」



