褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

「よっこらせっ……と」



次の章に移るタイミングで、戻ってきた先輩が大量の本を机の上に下ろした。

1番上に積まれた本の表紙には、ポップな書体で北海道と書かれている。


これは本というより、ガイドブック……?
観光地でも調べるのかな?



お昼の12時半を回ったところで、昼食を食べにファミレスへ移動。

少し混んでいたけれど、運良く2人分の席が空いていたようで、スムーズに中に入ることができた。


日替わりランチを口にしながら会話を楽しむ。



「先輩、さっき北海道のガイドブック見てましたよね? 何の宿題ですか?」

「社会の宿題。妄想旅行の計画を立ててたの」

「妄想旅行……⁉」



先生が言うには、『妄想上で旅行の計画を立てれば気分も上がる上、観光地や歴史の勉強もできるだろう』とのこと。

こんなにもテンションが上がる宿題、初めて聞いたよ~!



「期間は1週間で、北海道の観光地や食べ物を楽しむことにしたんだ」

「へぇ~! 誰と行くかは決まってるんですか?」



ご飯を飲み込んで尋ねると、先輩は少し照れ臭そうな顔で、



「誰かは決まってないけど……一応、新婚旅行の予定なんだよね」



「内緒だよ?」と恥ずかしそうに口元に人差し指を当てた。