先輩は疲れた顔で溜め息をついた。
夏バテも相まって、なんとなく表情に活力がないように見える。
ケンカしているのかどうか、詳しい事情は知らないけど、その様子だと毎年ストレスを受けていそう。
ただでさえ食欲不振で悩んでいるのに、帰省ストレスまで受けたら……。
「それならその日、一緒に遊びませんか?」
「えっ、いいの?」
「はいっ! お盆休みは何も予定ないので!」
いつもお世話になっている分、助けたい。
その一心で思い切って誘った。
お盆が終わった後も登校日があるし、げっそり痩せた姿を見たら心配されるかもしれないからね。
「じゃあ、お言葉に甘えて。よろしくお願いします」
「はい! 帰ったらまた連絡しますね!」
──帰宅後。
日程と時間を確認して話し合った結果、午前中は図書館で宿題をし、午後からは私の家で遊ぶことに。
そしてその夜、家族の説得に成功したと連絡が来た。
喜びを噛みしめつつ、親に伝えに階段を駆け下りる。



