褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

その後──2人は一切口を利かなくなってしまった。



「景斗の友達だったのか……。景斗から、中学でケガしたからバスケやめたって聞いたんだけど……もしかして、その人が原因?」

「いえ。兄がケガしたのは先輩が転校した後だったので違います」



仲介役になって彼に話を聞き出したところ、『家庭の事情で転校しなければならなくなった』と両親から突然聞かされて。

友人や部活仲間と離ればなれになることにショックを受けていたんだと。


兄に伝えようとしたのだけど、『転校の話は自分から伝える』と言われたので黙っておいた。


しかし……兄がその話を聞いたのは修了式の日。

『なんで早く言わなかったんだ!』と激怒してしまい、仲直りできずに喧嘩別れしてしまった。


そして、修了式から数日後の春休み。

『最後に遊びに行かない?』と先輩に誘われ、気の毒に思った私は、兄に内緒で出かけた。


その日……。



『俺、清水さんのことが好きなんだ』



公園で談笑した後、別れ際に先輩に呼び止められて告白された。

まさか告白されるとは思ってなくて。でも、自分も好きだったからすごく嬉しかったんだ。


しかし──。



「『お前みたいなデカくて細いだけの女と付き合うわけねーだろ』って、侮辱されたんです」

「うっわ、最低……」



告白の後、突然人が変わったかのように豹変。

最初は何かの間違いだと耳を疑った。