褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

回想していると、西尾先輩が難しい顔をしているのに気づいた。

さすがに着太りする服でオシャレなコーディネートを考えるのは難題だよね……。



「すみません……無理がありますよね」

「ううん、大丈夫。任せて」



謝ると、パッと表情を変えて優しい顔を見せた。

また気を遣わせちゃった。


しっかりしろ実玖!

学校で話し合いをした時もだったけど、文化祭の準備で忙しい中、わざわざ私と会う時間を作ってくれているんだから、少しでも役に立たないと!


自分に活を入れたところで、先輩のスマホに電話がかかってきた。

戻ってきた時にわかりやすいよう、この辺の売り場で待とう。


店の外に出ていく先輩を見送り、再度コーディネートを考えようと、近くにある服を手に取ったのだけど……。


少し離れた売り場に柄物のシャツが飾られているのが目に入った。

さっき見送ったばかりだし……ちょっとだけならいいかな。



「わぁ〜! 可愛い~!」



売り場に飾られている、白地に黒いドット柄のシャツを手に取る。

ドットが小さめだから他の服とも合わせやすそう!


でも……ちょっと大きいな。

体型カバーできそうだけど、やけに丈が長い。
もはやシャツというより、チュニックって感じ。