褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

文化祭があるのが11月の中旬。

この時期だと、もう冬服が売られているもんね。
学校でも冬服に移行するし。



「どうしましょう。イメージが湧きません……」

「大丈夫だよ! あくまでも参考だから! 今日決めないといけないわけじゃないから、あまり考えすぎないで?」



優しく励まされ、余計に心が痛くなる。

頼ってくれているのに全然力になれてない。もっと勉強しないと。


ひとしきり考えた後、ショーでどんな服が着たいかを問われたので、女性服売り場を回りながら希望を伝えた。


系統というより、とにかく、体型が隠れる服と膨張色の服が着たい。

いわゆる、大半の人が避ける着太りする服だ。


自分の体型が気になり始めたのは、思春期が始まった小学校高学年だった。


1番嫌だったのは体育の授業と運動会。

冬以外は半袖半袖ズボンで参加しないといけなかったため、毎回と言っていいほど羨望の声を浴び続けた。


本当はやめて欲しかった。


けど……年代的にも世間的にも、私のような悩みを抱えている女子は少数派。

多数派の人間が少数派の人間の気持ちを理解するのは難しい。


そんな中で、同じ悩みを持った雪塚先輩と出会えたのは奇跡に近いと思う。