褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

「無理しないでね。昨日、西尾先輩と朝会ったんだけど、清水さんが元気なさそうだったって心配してたから」

「えっ!」



先輩が心配してた……?

そういえば、先週の金曜日、話し合い中に『何かあった?』って言われたっけ。


『俺がテスト前に強引に話し合いをしちゃったから……』って、自分を責めていたけれど、それで元気がなかったわけではない。



『モデルとデザインの話し合いをする時以外は、極力関わらないでくれる?』



先月、草山先輩にトイレで言われたことがずっと気になっていただけ。

西尾先輩にとって、草山先輩はクラスメイトで部活仲間。

なので、彼女が原因だとは言えず、誤魔化すしかなかったんだ。


夏休みに出かける約束しちゃったけど……ファッションショーの相談だし。

もしバッタリ会ったとしても、説明すれば納得してもらえるよね。



「あ、そうだ、良かったらこれ食べて」



あれこれ考えていると、須川くんが制服のポケットからアメを取り出した。



「塩アメ……?」

「うん。この時期は水分だけじゃなくて塩分も必要だから。夏バテ予防にもなるかなって」

「ありがとう……」



受け取ると、彼は「お大事に」と言い残して自分の席へ戻っていった。

また2学期も委員長やってほしいなぁ。