褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

「じゃあ……お母様も?」

「うん。昔モデルやってたんだ。今はモデルの先生やってて、文化祭のショーのウォーキングもお母さんが教える予定」

「えええ⁉」



情報力が多すぎたのか、目をパチクリさせて固まっている。



「キラキラオーラは遺伝だったんですね……」

「そう……なのかな?」



オーラと聞いて、雪塚さんと話した内容を思い出す。

「オーラがうるさい」って思われてなくて良かった。


お父さんの仕事のこと、初めて人に話したけど……実玖ちゃんなら大丈夫かな。


雑誌を少し立ち読みした後、服屋さんに移動。

女性服売り場を回りながら希望を尋ねる。



「実玖ちゃんはショーでどんな服が着たい? 可愛い系とか、かっこいい系とか」

「そうですね……」



実玖ちゃんなら何でも似合いそうだけど、雰囲気的には、暗い色よりも明るい色のほうが似合いそう。



「なるべくなら、体型が隠れる服が着たいです。例えば……こういう長い丈のスカートとか」



彼女が答えながら手に取ったのは、足首まである長さのチュールスカート。

色はくすんだピンクで、彼女の優しい雰囲気に合っている。