褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

その日の夜。

景斗に言われた通り、実玖ちゃんをデート……じゃなくて、気分転換に遊びに誘うことにした。

だがしかし、どうやって誘えばいいのかがわからない。


女子との交流は多いけど、自分から遊びに誘ったことがないからなぁ。


うーん……直球で、夏休みに2人で遊ばない?


……いや、なんでいきなりって怪しまれるよな。
何か口実がないと。



頭を捻らせていると、視界の端にリメイク途中のTシャツが見えた。

これだ……!



約2週間後。



「あと10分……」



ショッピングモール内の書店の雑誌コーナーで、ファッション誌を読みながら彼女を待つ。


リメイク途中のTシャツを見てピンとひらめいて。

【ショーで着る服のコーディネートを一緒に考えたいから、夏休みに2人で会えない?】と連絡した。


本屋さんはもちろん、服屋さんに行けば直接素材も確かめられる上に、他のお客さんの服装も参考になるかもと思い、ショッピングモールを選んだ。

嫌がられるかなって心配していたけど、すぐオッケーをもらえて一安心。