褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

「実玖は元々、目立つのが好きなタイプじゃない。だから、人から注目されるのに慣れてないんだよ。いっつも目立ってる学校のアイドルと一緒にいたら、疲れるに決まってるだろ」



毒舌がグサッと胸に突き刺さった。

つまり……俺の存在が原因だったってこと⁉



「じゃあ、モデルも無理して引き受けたの……?」

「いーや。お前の熱い気持ちに感動したから引き受けたんだ。誤解のないよう言っとくけど、実玖はお前のことを尊敬している。嫌われているわけじゃないから安心しろ」



ポンと肩を叩かれた。

実玖ちゃんの気持ちを知って嬉しい反面、迷惑をかけてしまったという罪悪感が襲ってきた。



「でも、元気奪っちゃったのは変わりないし……」

「じゃあ返してあげればいいじゃん」

「は? どうやって?」



尋ねると、景斗は窓を閉めてニヤリと笑い……。



「デートに誘うんだよ」



俺の耳元でこそっと囁いた。



「デ……⁉」

「要は気分転換だよ。学校外なら目立つこともないからいいでしょ」

「ちょっ、何言って……」



──キーンコーンカーンコーン……。



「ありゃ、チャイム鳴っちゃった。戻るぞ」

「お、おいっ!」