「須川くん、実玖ちゃんは元気にしてる?」
「はい。時々才木さんと3人で動物の話をしてます。あれ? 先週会ったんじゃないんですか?」
校門をくぐったタイミングで実玖ちゃんの様子を尋ねてみた。
友達と一緒の時は元気なんだ……。
「あー……実は最近元気ないみたいで。何か変わったことはなかった?」
「変わったことですか……」
「うーん……」と口をへの字にした後、「あっ」と思い出したように口を開いた。
「毎時間、授業が終わる度に、服の絵が描かれた紙に何か書き込んでました。多分、ショー用の服のデザインだと思います」
授業が終わる度にってことは……休み時間もずーっとデザインの説明を書き込んでたの⁉
そりゃ元気なくて当然だよ! 全然休んでないんだから!
「そっか……ありがとう」
俺が休み時間を奪っちゃったから元気なかったのか。
『文化祭まで元気に過ごしてくれたらいい』って言ったのに。俺が元気奪ってどうするんだよ……!



