褒め上手な先輩の「可愛い」が止まりません

昼休み。



「────ってわけで、どうしたら上手くなると思う?」



可南子の席にお邪魔し、お昼ご飯を食べながら会話が上手くなる方法を相談した。


今朝迷惑をかけてしまったことが頭から離れず、授業中もずっと上の空。

テスト前なのに勉強に集中できていないのはマズい。



「うーん、緊張しないでリラックスすることじゃない? 西尾先輩とはもう何回も話してるんだから、少しは慣れたでしょ」

「まぁ……そうだけど……」



少し緊張はしたものの、兄の部屋で話した時に比べたらだいぶ話せていた。

けれど……。



「ただ、今日はいつもより距離が近かったから緊張しちゃって……」



最初は少し距離を空けて座っていた。

だけど、説明が聞き取りにくかったのか、先輩は肩と肩が触れ合うくらい距離を縮めてきて……。



「すぐ隣に先輩の顔があるんだよ? 緊張しないで話せるわけないよ」

「まぁ、それもそっか」



昼食を食べ終え、お茶をのどに流し込む。


先輩は目が合う度にニコッと笑いかけてきた。

何度も経験しているけど、至近距離で笑いかけられるのはやっぱりまだ慣れない。

それで余計に緊張して焦っちゃったのかも。