「えーっと、このブラウスは、袖口の部分が花柄で、第2ボタンとカフスボタンを花の形にしています」
「この袖口は黒地に白の花?」
「はいっ、そうです」
印刷が上手くいかず、少しボヤけた部分や細かい部分を説明しながら紙に書き込んでいく。
どうしよう。あと5分しかないのに全然進んでない。
「説明が下手ですみません」
「ううん、大丈夫だよ」
上手く説明できない自分が情けなくなり、頭を下げた。
先輩だって忙しい中時間を割いてくれているのに……って、落ち込んでる暇はない!
次の服の説明をしないと……!
「えっと……つ、次が……」
「……実玖ちゃん」
痺れを切らしたのか、隣から、ふぅ……と溜め息が聞こえた。
「そんなに焦って説明されたら、なんか俺が急かしてるみたいじゃん。まだ文化祭まで時間あるんだからゆっくりでいいんだよ?」
「す、すみません……」
「もう、謝らないでよ! もうすぐチャイム鳴るから、続きは昼休みにしようか」
「……はい」
……情けない。
もう少し表現力と語彙力を身につけないと。



