こんな事で泣いたって思われたらもっと嫌われちゃう


見られないようにしなきゃ


急いで自分の部屋に入って鍵をかける


ティッシュペーパーでどんどん溢れていく涙をふく


嫌われて追い出されたくないって気持ちと、父や義母と比べてしまった、って思いが入り交じって涙は一向に止まってくれない




少し落ち着いてきた頃、由美子さんが

「夕食を食べましょうか」

と声をかけてくれたけどこんな恥ずかしい姿を由美子さんや那月さんに見せなくなくて泣いていることがバレないように

「少し気分が悪いので少し休みます」

と断りを入れておいた