そう、言われても……。
泣きながらガクガク震えている枕返しを見ていたら可哀想で堪らない。
でも、また被害者が出たら困ってしまう。
「じゃあ、枕返しを良い妖怪にしちゃえば良いんじゃない?」
「そんなに簡単に改心したりしないさ!!」
ステッキを元の姿に戻すと、枕返しがいい子になるように祈る。
もう、悪さが出来なくなりますように。
「え、ええー!?」
それは、紛れも無くくろたんの声で……
目を開けると、枕返しの体の周りがほのかに光っている。
険しく人を睨んでいた枕返しの表情が、笑顔になってゆく。
肌だって赤グロかったのが、普通の肌の色になった。
「ここれ、は!!」
「くろたん。どうなってるの?」
「枕返しはもう枕返しじゃない!むしろ、今のこいつはいい夢を見させる良い妖怪だぜ!!」
じゃあ。
「殺さなくても大丈夫なの?」
「ああ、もちろん!!」
無闇に妖怪にトドメを刺さなくてよいのだと思うとホッとする。
ユリカの寝顔も安らかだ。
そう思った瞬間、ユリカが目を開てこちらを見ている。
しかし、直ぐに瞼を閉じて寝息を立てはじめた。
泣きながらガクガク震えている枕返しを見ていたら可哀想で堪らない。
でも、また被害者が出たら困ってしまう。
「じゃあ、枕返しを良い妖怪にしちゃえば良いんじゃない?」
「そんなに簡単に改心したりしないさ!!」
ステッキを元の姿に戻すと、枕返しがいい子になるように祈る。
もう、悪さが出来なくなりますように。
「え、ええー!?」
それは、紛れも無くくろたんの声で……
目を開けると、枕返しの体の周りがほのかに光っている。
険しく人を睨んでいた枕返しの表情が、笑顔になってゆく。
肌だって赤グロかったのが、普通の肌の色になった。
「ここれ、は!!」
「くろたん。どうなってるの?」
「枕返しはもう枕返しじゃない!むしろ、今のこいつはいい夢を見させる良い妖怪だぜ!!」
じゃあ。
「殺さなくても大丈夫なの?」
「ああ、もちろん!!」
無闇に妖怪にトドメを刺さなくてよいのだと思うとホッとする。
ユリカの寝顔も安らかだ。
そう思った瞬間、ユリカが目を開てこちらを見ている。
しかし、直ぐに瞼を閉じて寝息を立てはじめた。



