ホッと息を吐き出して、里香と目を見交わせて微笑みあう。
今回も無事にループから脱却できそうだ。
「その生徒手帳、どうしてそんなに大切なの?」
大切なものを見つけたのだから、このくらいの質問はさせれもらってもいいだろう。
「これだよ」
江藤くんは生徒手帳の一番後ろを開いて見せた。
そこには家族の写真が挟まれていたのだ。
死んでしまった真央ちゃんが車椅子で中央にうつっている。
それを取り囲むように江藤くんと、両親が笑顔でうつっている。
「それと、これも」
写真を一枚どかしてみると、もう一枚の写真が出てきた。
「あっ」
それを見た瞬間思わず声を漏らしていた。
それは真央ちゃんの誕生日会のときの写真だったのだ。
最後にクラス全員と看護師さんを入れて撮ったものだ。
「こんな大切な写真、無くすところだった」
江藤くんは大きくため息を吐き出し、生徒手帳を胸ポケットにしまった。
これで、江藤くんが休憩時間のたびに生徒手帳を確認していた理由もわかった。
あれは、真央ちゃんの写真を見ていたのだ。
今回も無事にループから脱却できそうだ。
「その生徒手帳、どうしてそんなに大切なの?」
大切なものを見つけたのだから、このくらいの質問はさせれもらってもいいだろう。
「これだよ」
江藤くんは生徒手帳の一番後ろを開いて見せた。
そこには家族の写真が挟まれていたのだ。
死んでしまった真央ちゃんが車椅子で中央にうつっている。
それを取り囲むように江藤くんと、両親が笑顔でうつっている。
「それと、これも」
写真を一枚どかしてみると、もう一枚の写真が出てきた。
「あっ」
それを見た瞬間思わず声を漏らしていた。
それは真央ちゃんの誕生日会のときの写真だったのだ。
最後にクラス全員と看護師さんを入れて撮ったものだ。
「こんな大切な写真、無くすところだった」
江藤くんは大きくため息を吐き出し、生徒手帳を胸ポケットにしまった。
これで、江藤くんが休憩時間のたびに生徒手帳を確認していた理由もわかった。
あれは、真央ちゃんの写真を見ていたのだ。



