「今回も絶対に江藤くんが原因だと思うんだよね!」
昼休憩中、机をくっつけて里香と一緒にお弁当を食べながらあたしは言った。
「どうして?」
里香はウインナーを口に運びながら聞いてくる。
「だってさ、ループ能力のある人がそんなに大勢いるとは思えないもん! そんなことになったら、みんなループしまくって、めちゃくちゃになっちゃうでしょ?」
「それもそうかぁ」
里香はのんびりとした口調で答える。
それに、終わりのホームルームの時に江藤くんが青ざめたことも気になっていた。
ループしたのはその直後だったし。
「だけど江藤くん、特に変わったところはないみただけど?」
里香に連れられて教室後方へ視線を向けると、江藤くんが友達と遊んでいるのが見えた。
お弁当のおかずを取り合っているみたいだ。
妹さんの死が原因で自殺しようとしていたとは思えないくらいだ。
「本当だね……」
あの元気はただの空元気なのかもしれない。
なにしろ妹さんが亡くなってからまだ数日しか経過していないのだから。
「そういえば亜美は持久走2度目になるんだね?」
「え?」
「もう1度やったんでしょう?」
里香に言われてあたしはスーッと血の気が引いていくのを感じた。
そうだった。
ループしてしまったということは、もう1度あの持久走を経験するということなんだ!
昼休憩中、机をくっつけて里香と一緒にお弁当を食べながらあたしは言った。
「どうして?」
里香はウインナーを口に運びながら聞いてくる。
「だってさ、ループ能力のある人がそんなに大勢いるとは思えないもん! そんなことになったら、みんなループしまくって、めちゃくちゃになっちゃうでしょ?」
「それもそうかぁ」
里香はのんびりとした口調で答える。
それに、終わりのホームルームの時に江藤くんが青ざめたことも気になっていた。
ループしたのはその直後だったし。
「だけど江藤くん、特に変わったところはないみただけど?」
里香に連れられて教室後方へ視線を向けると、江藤くんが友達と遊んでいるのが見えた。
お弁当のおかずを取り合っているみたいだ。
妹さんの死が原因で自殺しようとしていたとは思えないくらいだ。
「本当だね……」
あの元気はただの空元気なのかもしれない。
なにしろ妹さんが亡くなってからまだ数日しか経過していないのだから。
「そういえば亜美は持久走2度目になるんだね?」
「え?」
「もう1度やったんでしょう?」
里香に言われてあたしはスーッと血の気が引いていくのを感じた。
そうだった。
ループしてしまったということは、もう1度あの持久走を経験するということなんだ!