「緑川のおかげで、俺は自分の気持ちを伝えることができたんだ」
「そんなことないよ」
誕生会の後告白する勇気は江藤君だからこそ持っていたものだ。
「でも、本当にありがとうな!」
江藤君は満面の笑顔でそう言った。
これで少しはなにかが変わってくれたらいいなと思っていたけれど……。
翌日の2月5日、放課後。
また、あの連絡が江藤君に入った。
スマホを確認してサッと青ざめる江藤君。
そのまま、誰にも挨拶をせずに教室を駆け出して行った。
あたしはぼんやりとその後ろ姿を見送った。
「江藤君、今日はやけに急いでるね」
里香がのんびりとした口調で声をかけてきた。
「うん、そうだね……」
結局なにも変えられなかったのかな。
あたしはぼんやりとそんなことを思っていた。
「そんなことないよ」
誕生会の後告白する勇気は江藤君だからこそ持っていたものだ。
「でも、本当にありがとうな!」
江藤君は満面の笑顔でそう言った。
これで少しはなにかが変わってくれたらいいなと思っていたけれど……。
翌日の2月5日、放課後。
また、あの連絡が江藤君に入った。
スマホを確認してサッと青ざめる江藤君。
そのまま、誰にも挨拶をせずに教室を駆け出して行った。
あたしはぼんやりとその後ろ姿を見送った。
「江藤君、今日はやけに急いでるね」
里香がのんびりとした口調で声をかけてきた。
「うん、そうだね……」
結局なにも変えられなかったのかな。
あたしはぼんやりとそんなことを思っていた。