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外は風が冷たくて肌に突き刺さるようだった。
それでも日差しは降り注いでいて外のベンチに座ることができた。
江藤君は口元に手を当てて思い悩むように険しい表情をしている。
まだ、真央ちゃんの死を受け入れられていないのかもしれない。
「俺と真央、似てないだろ?」
不意にそう言われ、あたしは「あ、えっと」と答えに詰まった。
初めて真央ちゃんを見たとき、病室でつい口走ってしまった言葉だ。
言わないほうがよかったと、いまさらながら後悔してしまう。
「真央は義理の妹なんだ。お父さんの連れ子だったから、血はつながってない」
江藤君からの説明にあたしと里香は目を見交わせて驚いた。
世の中にちょっと複雑な家族がいることは知っていた。
でも、こんなに近くにいるなんて思ってもいなかった。
「俺の本当のお父さんは、小学校3年生の頃事故で死んだ。それから2年後に再婚したんだ」
江藤君は淡々と経緯を説明する。
あたしと里香はなにも言えずにただ話を聞いているだけだった。
外は風が冷たくて肌に突き刺さるようだった。
それでも日差しは降り注いでいて外のベンチに座ることができた。
江藤君は口元に手を当てて思い悩むように険しい表情をしている。
まだ、真央ちゃんの死を受け入れられていないのかもしれない。
「俺と真央、似てないだろ?」
不意にそう言われ、あたしは「あ、えっと」と答えに詰まった。
初めて真央ちゃんを見たとき、病室でつい口走ってしまった言葉だ。
言わないほうがよかったと、いまさらながら後悔してしまう。
「真央は義理の妹なんだ。お父さんの連れ子だったから、血はつながってない」
江藤君からの説明にあたしと里香は目を見交わせて驚いた。
世の中にちょっと複雑な家族がいることは知っていた。
でも、こんなに近くにいるなんて思ってもいなかった。
「俺の本当のお父さんは、小学校3年生の頃事故で死んだ。それから2年後に再婚したんだ」
江藤君は淡々と経緯を説明する。
あたしと里香はなにも言えずにただ話を聞いているだけだった。