☆☆☆
今日1日江藤君を見てわかったこと。
音楽が好きなこと。
友達が多いこと。
運動神経がいいこと。
「たったこれだけかぁ……」
終わりのホームルームが始まる前、メモ帳に書き出してため息を吐き出す。
1日で入手できた情報が少なすぎる。
この中にループする原因があるのは思えなかったし、なにより2月8日に江藤君は死んでしまうのだ。
どうして江藤君が死んでしまうのか。
それもわからないままだ。
1人で頭を抱えていると人影が見えて里香だと思った。
「里香、全然ダメだよ。江藤君のこと、全然わかんない」
「そっか、わからないんだ」
「うん。このままじゃまた繰り返しちゃうよ」
「どうして俺のことを調べてんの?」
「どうしてってそんなの――」
そこまで返事をしてハッと息を飲んで顔を上げた。
江藤君が椅子を近づけてあたしのメモ帳を覗き込んでいるのだ!
今日1日江藤君を見てわかったこと。
音楽が好きなこと。
友達が多いこと。
運動神経がいいこと。
「たったこれだけかぁ……」
終わりのホームルームが始まる前、メモ帳に書き出してため息を吐き出す。
1日で入手できた情報が少なすぎる。
この中にループする原因があるのは思えなかったし、なにより2月8日に江藤君は死んでしまうのだ。
どうして江藤君が死んでしまうのか。
それもわからないままだ。
1人で頭を抱えていると人影が見えて里香だと思った。
「里香、全然ダメだよ。江藤君のこと、全然わかんない」
「そっか、わからないんだ」
「うん。このままじゃまた繰り返しちゃうよ」
「どうして俺のことを調べてんの?」
「どうしてってそんなの――」
そこまで返事をしてハッと息を飲んで顔を上げた。
江藤君が椅子を近づけてあたしのメモ帳を覗き込んでいるのだ!