もしかして、この感じでいくと私の情報も筒抜けなのだろうか…?
わざわざ遠い高校を選んだのだから勘弁して欲しい。
『学力レベルは上の方。過去二回の定期テストはどちらも三十位前後。運動は抜群に出来る模様。ハイスペックに加えてあの完成度の高い顔面。まさにかれんちゃんにぴったりのお相手と言えるでしょう。……以上、古川千夏の調査でした!』
伊達眼鏡の縁をカチャッと上に持ち上げインテリ感を醸し出し、最後はドヤ顔で締めくくった。
……あれ。そういえばこの子、教室で私を抱きしめた子だ。
慎くんのことを聞いた日以降、やけに絡んでくることが多い女の子として一応ぼんやりと存在は覚えていたけれども。
古川さんって言うんだ。名前は完全に忘れていた。
『うへへ、かれんちゃん!恋バナたくさんしよーね!』
『……そうだね。お話、たくさん聞きたいな!』
あ、絡まれる一因は私にもあったらしい。
軽率に同意なんてするもんじゃない。
記憶を掘り起こすまでこんなやりとりをしたことを忘れていた。
やれやれ……興味が無いとすぐこれなのだから…良くないぞ、私。
『女子高生の本分は恋愛なんだから!楽しまなきゃ損だよ!』



