「もとはと言えばお母さんが変なこと言うから…!!」


「え?ママ変なことなんて一言も言ってないじゃない。」


「はぁー!?あのねー…っ」


飄々(ひょうひょう)とそう答える母親に、再び反撃しようとした瞬間、


「妃芽子様、妃名様。落ち着いてください。」


佐和さんが柔らかい口調で止めに入った。