「はあぁぁぁぁあ?!」




午前7時、人間のものとは思えない叫び声が屋敷中に響き渡った。




「な、何事でこざいますか!」


佐和さんを筆頭に何人かの人が部屋に駆け込んで来た。


「あらやだ。皆さんごめんなさいね。何でもないのよ。
ほら妃名ちゃん、謝って。」


「す、すみません…

って!!なんで私が謝らなきゃいけないのよ!」


にこやかにそんなことを言う母親に、犬が吠えるような勢いで突っ込む。