「え……ここ?」


空いた口が蓋がらないとはまさにこのこと。


「そうそう。
ほんと久しぶり、懐かしいわ。」


隣でクスクスと笑っているお母さんを軽く睨む。


「私こんなの聞いてない!」

「ふふっ
だって言ってないもの。」


なんなんだこの母親は…!

本当に本当にありえない!

こんなことを内緒にしてたなんて…




こんな、



こんなお嬢様だったなんて…!!!



目の前のお城のような豪邸に白目を剥きそうになるのを抑え、グッと足に力を入れた。