二次元に恋するアラサー女子、ついに夢主になるっ!これは夢ですか、現実ですか?!

ノコノコと俺の部屋にやってきたシャルロットは、なぜか楽しそうだった。
そもそもシャルロットが俺の部屋に入ること自体、考えられない行動だ。シャルロットは俺のことを、ジャンクとの仲を割くやっかいなやつだと大層嫌っていたからだ。

だがシャルロットは死んだ。
俺はこの目で確かに見た。
じゃあお前は、誰だ。

剣を突きつけた俺に、シャルロットは言う。

「別に今ここで殺されても私には何も困ることはない。だって自分の意思でこの世界に来たわけじゃないもの。それに、アズールに殺されるなら本望だわ。だって私の推しなんですもの」

「おし?何だそれは。」

「えーっと、大好きってこと。一見冷たそうに見えて本当は熱い想いを持ってるとことか、寡黙なくせに努力家ででもそれを他人に見せないとことか、誰よりも人を気遣っていて優しいところとか、流れるようなサラサラな銀髪で整ったかっこいい容姿!もう完璧!好きすぎる!大好きアズール!」

…………は?

真っ赤な顔をしながらも必死に訴えてくるシャルロットは、これっぽっちも敵意などなかった。
むしろこれは好意……なのか?!