私は小さく息を吐き出し、意思を固める。
アズールになら伝えてもいい気がした。むしろ、アズールには知ってもらいたいような気もする。
「……私はこことは別の世界から来たの。私にもわからないけど、ここはウィズラブという本の世界で、図書館で本の整理をしていたら急に眩しい光に包まれて、そして気づいたらシャルロットとしてこの世界にいた。ただそれだけなの」
「本の世界?どうやってそれを証明する?」
「証明?」
「お前が別の世界から来たという証明だ」
「……それはできないけど、でも別に今ここで殺されても私には何も困ることはない。だって自分の意思でこの世界に来たわけじゃないもの。それに、アズールに殺されるなら本望だわ。だって私の推しなんですもの」
「……おし?何だそれは」
「えーっと、一推しっていうか、要するに大好きってこと。一見冷たそうに見えて本当は熱い想いを持ってるとことか、寡黙なくせに努力家ででもそれを他人に見せないとことか、誰よりも人を気遣っていて優しいところとか、流れるようなサラサラな銀髪で整ったかっこいい容姿!もう完璧!好きすぎる!大好きアズール!」
勢いに任せて愛の告白のようなことを口走っていた。
いや、いいの。
これ、言っておかないと絶対後悔するもんね。言わずに死んだらオタクの名が泣くわ。
アズールになら伝えてもいい気がした。むしろ、アズールには知ってもらいたいような気もする。
「……私はこことは別の世界から来たの。私にもわからないけど、ここはウィズラブという本の世界で、図書館で本の整理をしていたら急に眩しい光に包まれて、そして気づいたらシャルロットとしてこの世界にいた。ただそれだけなの」
「本の世界?どうやってそれを証明する?」
「証明?」
「お前が別の世界から来たという証明だ」
「……それはできないけど、でも別に今ここで殺されても私には何も困ることはない。だって自分の意思でこの世界に来たわけじゃないもの。それに、アズールに殺されるなら本望だわ。だって私の推しなんですもの」
「……おし?何だそれは」
「えーっと、一推しっていうか、要するに大好きってこと。一見冷たそうに見えて本当は熱い想いを持ってるとことか、寡黙なくせに努力家ででもそれを他人に見せないとことか、誰よりも人を気遣っていて優しいところとか、流れるようなサラサラな銀髪で整ったかっこいい容姿!もう完璧!好きすぎる!大好きアズール!」
勢いに任せて愛の告白のようなことを口走っていた。
いや、いいの。
これ、言っておかないと絶対後悔するもんね。言わずに死んだらオタクの名が泣くわ。



