「今日は君にプレゼントがあるんだ」

「プレゼント?」

ジャンクは私の前に手をグーにして出すと、ゆっくりと指を開いた。
目の前に差し出されたそれは、蝶をモチーフとしたガラス細工のような髪飾りだった。

「うわあ、可愛い!」

「シャルロットのイメージにぴったりだと思って。これを大好きな君に」

ジャンクは私の横髪を掬って耳にかけると、そこに蝶の髪飾りをつけてくれた。ジャンクの手がほんの少し耳に触れるだけで心臓が跳ね上がる。

「ありがとう」

「うん。よく似合ってる。可愛いよ」

私は慌てて胸を押さえた。
心臓がドキドキと脈打つ。

やばい。
ジャンクが良い男すぎる。
こういうの夢小説でしか書いたことない。現実でしてもらうとこんなに胸がときめくものなの?!

これはアズールからジャンクに乗り換えかもしれない。なんて一瞬頭を過ったことは私だけの秘密だ。