美華吏は苦笑いをしながらそう言った。

本当に明日は大丈夫なのだろうか。余計に心配になる。

「どれなの?教えれる所なら教えるからさっさとやろう」

「おう。ありがと」

美華吏はそう言ってから持ってきていた提出物を出して長机の上に置く。

それは国語のワークでどうやら文法の所だけがわからないらしい。幸いなことにここも私の中では得意分野だ。

私が問題を解くヒントをあげて最終的には美華吏自身が答えを出す。呑み込みは少し遅い方だけれど、数学をやってる時よりかは少し早くなっているような気がする。

終わる頃には時刻が六時になっていた。ちょうど完全下校しなければいけない時間だ。

「そろそろ帰ろっか」

「おう」

そうして私達は図書室を後にした。


テスト当日。天気は快晴だ。

勉強は提出物以外にしたかといえばもちろんしてない。けれど美華吏に数学を教えていた影響もあり、数学だけはいつになくすらすらと解けた。

ただ問題なのは苦手教科の英語だ。英文を一から作らなきゃいけない問題が特に苦手である。とりあえずテスト前に教科書をパラパラと見返しておいた。