『待ってて。 前夜祭(パーティー)が終わるまで、待ってて……』 "それ"は、声には出されない想いだった。 ーーえっ?まさ、かッ……。 俺は咄嗟に左目に手を触れる。が、眼帯は外れていない。 けど、確かに俺には聞こえた。 レノアの声が、俺には聞こえていたんだ。 …… …………。