第一章
あなたとの出会い

運命の出会い(紗月side)
ー彼と出会ったのは新学期の朝だった。
 大人に近づいていることを忘れ、毎日が楽しかった。その時はまだ私達がこんな関係になることなんて知らなかった。そして・・・・・・・こんな結末があることも知らなかった。
「紗月っ!!」
「あっ。紅葉」
優しくて、何でもできて、しっかりしている子。同じ年で私の親友でもある。
「おはよう。紅葉。」
「おっは〜。紗月。」
「一緒に教室行こ?」
「うん。分かった。」
ー今日は中3の新学期...。。
私は伊藤紗月。14歳。
軽音部に所属している。
自分に自信はないけど...
歌を歌ったり、演奏したりするのが大好き。
「・・・・・・・。」
「紗月...??どうしたぁ?教室早く行
 くよ!!」