その日の夕食時

お父さんとお母さんと3人でご飯を食べながら、お父さんとお母さんが2人の若い頃の話をしてくれた。


お父さんのやんちゃだった時の話、


お母さんが学生の時にやってしまった大失敗、


お父さんとお母さんがそれぞれ先生に怒鳴られた時の話など、


笑いすぎてご飯がなかなか進まなかったけど、こんなに笑ったのはいつぶりだろうと思うくらい面白い話だった。


「今でこそこんなに笑いながら話してるけど、当時は思い出すのすら嫌だったんだぞ!」

お父さんの言葉に思わず、さっきの話が頭に出てきて思い出し笑いをしそうになった。

すると、お母さんが急に真剣な表情になった。


「お母さん?」


「アイ

今がつらくても、

いつか必ずこうやって笑って話せるときが来るから。

必ず来るから。

少しでもほんの少しでも良くなるように、

一歩一歩を少しずつでいいから一緒に歩いていこうね。

お父さんとお母さんと一緒に・・。」

「そうだな。

いつかこうやって笑って話そうな!」

「うん!!」



『いつか必ず笑って話せるときがくる』



この言葉は私の心に大きく響いた。


今はすごくつらいけど、いつか笑って話せるときが来るのかな・・・

まだ、考えられないけど


その言葉が


小さな、それでも私にとっては大切な希望の光となった。