マリアちゃんと鬼ごっこ



「あんた生きてたんだね」

「ほ、他のみんなは?」

「さあ、でも有紗は死んだよ」

「長沼が……。じゃあマリアもここにいるのか?」

「うん。ここで決着つけようってことなんでしょ」

「決着って……鬼ごっこはあと何日残ってる?」

「は? ってか、あんたさっきからなんなの? 質問ばっかでウザすぎ」

牧田は苛立った顔をむき出しにして、色んな人のカバンを漁り始めた。「あ、ラッキー。あった!」と抜き取っていたのは一台のスマホだった。

「それ牧田のじゃないだろ?」

「せっかく充電したスマホ落としてなくしちゃったんだよね。超最悪でしょ~」

「それでも勝手に触るなよ。そのスマホは清水のだ」

「ぷっ、だから? 清水はもう死んでいないじゃん。いない人のものを使ってなにが悪いの?」

牧田は完全に開き直っていた。そんな中で保泉が鼻をすすりながら泣いていた。