マリアちゃんと鬼ごっこ



「は? 俺がいたからここまで逃げられただって? お前はただスマホを見て位置情報を報告してただけだろ」

「そ、それは瀧川がそうしろって……」

「役立たずなてめえに役割を振ってやっただけだ。勘違いしてんじゃねーよ」

「……っ」 

瀧川はそう吐き捨てて走り去って行った。

友情は簡単に壊れる。いや、きっとこいつらの間に友情なんて最初から存在してなかった。

高橋の背中にノコギリが刺さる。

高橋は泣いていた。

殺された無念よりも俺には裏切られたことへの悔し涙に見えていた。

「さあ、弱い人はどんどん減らしていこう♪︎」

鬼ごっこ終了まであと三日。

このままじゃ全滅する。

俺は歯を食いしばって、三花と凛太郎を探しに行った。