「いや、あつい、あづい……っ」
三人は一斉にそれをマリアの顔に噴射した。青白い炎がマリアの髪の毛に引火していく。
炎が全身に回ったところで、瀧川たちはマリアから離れた。マリアが手足をジタバタとさせて、もがき苦しんでいる。
焦げた匂いが強くなる頃には、マリアは火だるまになっていた。
「けっこう呆気なかったな。もう少し遊んでやってもよかったけど」
勝利を確信した瀧川が満足そうな顔をしていた。
終わった? マリアが死んだ? 本当に?
一気に襲ってきた脱力感で後ろに倒れそうになったけど背後にあったクレームゲーム機に支えられた。
その中にはマリアが持っていたクマのぬいぐるみが景品として入れられている。
あのクマも燃えたんだろうか?
ぼんやりと炎に目を向けると黒い塊が見えた。マリアにしては小さすぎる。
まさかあれはぬいぐるみ?
じゃあ、マリアはどこに?
「ひっ……」
探す暇もなく、有野の声が聞こえてきた。



