俺も本当は震えるほど怖くてたまらない。でも今は立ち止まることより進むことを選び、泣くことよりも戦わなくちゃいけないと思っている。
生きなければ、生き抜かなければ、大切な人のことを守れない。
「永人はこの鬼ごっこで随分と変わったね」
「そうか?」
「頼もしくなったっていうか、男らしくなったっていうか、覚醒したみたいな?」
「はは、覚醒って」
三花の言葉に和んでいると、「地下室を見つけたぞー!」という凛太郎のでかい声が飛んできた。
「っていうか、なんでお前ら手繋いでるんだよ?」
急いで合流したのはよかったけど、三花と手を繋いでいたことをすっかり忘れていた。指摘されたことで恥ずかしくなって不自然に手を離してしまった。
「まさかふたりきりだからって、イチャついてたんじゃないだろうな?」
「そ、そんなわけないだろ!」
「怪しいな~」
冗談とはいえ、茶化されると妙に意識してしまう。
チラッと三花のことを見ると、同じように顔を赤くさせていた。



