マリアの位置情報を気にしつつ向かったのは、町外れにある洋館だった。
昼間でも薄気味悪いと評判なのに、夜だと余計に怪しさを漂わせている。
こんな場所、用がなかったら近づきたくもないけど、ここを調べなきゃいけないと俺の本能が訴えてる気がしていた。
「開けるぞ」
みんなに合図をしてから、洋館の扉に手をかけた。
施錠されている可能性もあると思っていたけど、来る者は拒まずという感じで、難なくその中身を見せてくれた。
目の前には、何畳あるかわからないエントランスホールが広がっている。壁に高級そうな絵画が飾られていて、足元にはペルシャ絨毯が敷かれていた。
「すげえ、シャンデリアだ……」
高い天井を見上げながら、凛太郎が口をあんぐりと開けている。
電気を付けたほうが歩きやすいことはわかっていたけど、その明かりでマリアに見つかる可能性もある。
闇雲に探すには規模が広すぎるけど、ひとまず長い廊下を進んでみることにした。



