マリアちゃんと鬼ごっこ



「死んだクラスメイトはここで確認できます。この青色の点滅が仲間の位置情報で、赤色がマリアのものです。こうやって確認しながら逃げていますが、鬼ごっこはあと三日も続きます」

俺はそう言って先生にスマホを向けた。クラス名簿を見た先生の顔色はますます悪くなっていた。

先生は鬼ごっこの対象になっていない。よって、最初に送られてきた八つの説明も先生のスマホには届いていないそうだ。

「と、隣町に逃げることは……」

「試しましたが県境には電流が流れていて、それで死んだ友達もいます」

「……じゃあ、どこか安全な場所に避難したほうがいいわよね。他の人たちはどこにいるのかしら。みんなで同じところに集まってあと三日間動かずに……」

先生がわかりやすく狼狽(うろた)えている。大人がいてくれる安心感はあっても、現時点で状況を把握してるのは俺たちのほうだ。

「マリアはどこにいても追って来ます。だから鬼ごっこを終わらせる方法を探します」

「探すって、どうやって……?」

頭に浮かんでいる場所はひとつしかない。

「先生もひとりじゃ危ないので、一緒に付いて来てください」