「……え、なんで……」
外灯に照らされたのは知っている顔だった。
「わあ、よかった! 村瀬くんたちは無事だったのね!」
ホッとしたように胸を撫で下ろしていたのは……日高先生だった。
先生の格好は二日前に見たものと同じ。どうやら先生もこの町に閉じ込められていたようだ。
「い、今までどこにいたんですか?」
「おかしな防災無線が流れたあと、なにがなんだかわからなくて、この二日間職員室にいたのよ。それでさっき外に出てきて……一体なにがどうなってるの?」
ずっと職員室に……?
でもみんなで各部屋を確認しに行った時に日高先生はいなかった。
怖くて隠れていたんだろうか?
俺たちの慌てふためく声も聞こえずに?
「今鬼ごっこをやってるんすよ! でも遊びとかじゃなくてマリアっていう人形に捕まると殺されるんです。すでにえっと……何人だ?」
「十二人が犠牲になってます」
凛太郎の説明に捕捉するように俺が答えた。
「そ、そんな……」
先生は信じられないという顔で口を覆っている。



