マリアちゃんと鬼ごっこ



「み、三花、どうして……」

「あんたが私にしたことをやり返しただけだよ」

この人が愛してるのは私じゃない。

研究のために私は母に殺されてAIにされた。

AIは綿を詰めただけの人形じゃない。

みんな元は生きている人間だった。

そうやってこの人は全国から死体を集めている。

不慮の事故などで命を落とした人もいれば、私のように殺された人もいる。

綿を詰め替えれば何度でもよみがえる不老不死の存在。それがAIの実態だ。

「……私が死んでも研究は続くわ」

母が死に際にぽつりと呟いた。それはわかっている。だって研究者はこの人の他にもたくさんいるのだから。