ほろ苦彼氏の甘い口づけ

体が離れると、私の癒やしである甘々仮面が再登場。つられて自分も頬が緩んだ。

仲直りしたところで、お互いの気持ちを伝え合うべく、ベッドに腰かける。



「単刀直入に言うと、司からのキスが欲しかった」

「それは、バレンタインシーズンだから?」

「ううん。振り返ったのがたまたまこの時期だっただけ」



今月に入ってからの攻めすぎた言動と、実行に至った経緯。

きっかけとなった女子会まで遡り、1つ1つ噛み砕いて説明した。



「そっか……やっとスッキリした。じゃあウイスキーボンボンを一気食いしたのも……」

「うん。作戦。実はチョコ買いに行った時に、偶然沢村に会って。司のことを相談したの」



どうやら沢村は私達2人のことが大好きらしく、交際当初から何かと気にかけていた。

既に私と遭遇したことを話し済みかもしれないが、自分の口からも改めて伝える。



「お礼にチョコを買ってあげたんだけど……別れ際にもらった助言が、少し衝撃的で」

「お金持ちとは思えない内容だったとか?」

「あー、それに近いかも」